一番強いヤツ

山岳地帯はいつも煙っている
こんな所にこそ
俺をトキメかせるモノがいる
そう確信してやってきたものの

出っ歯の動物には興味はない

見掛け倒しのヤツにも
うんざりだ
もっと強いヤツは
俺をトキメかせるヤツはいないのかっ!

!!!?!!
ルビーのちから

キサマらのようなキツネの攻撃など
俺にとってはなんでもない

…消えろ

トキメキファンタジーというらしいが
俺をトキメかせるヤツは
なかなか見つからんな
俺としたことがっ

!!!!?!

…ルビーガントレット+2が…
……
………
メインで作るか…
お前の力を見せてみろ

俺は短剣を武器に選んだ
華のあるスキルが使えるらしい
俺にふさわしい武器だろう

まずは虫で小手調べ
短剣の残像が美しいのが気に入った

その勢いのまま
狩り場を突き進む

通常の敵より強いらしい
ゴブリンも
俺の敵ではないようだ
しかし…

装備のグレードアップを
自分でしなければならないのは
何とかならないのか…
だから俺が来たのさ

気が付くと、俺はココに立っていた…
どうやら、また新しい世界にやってきたらしい
どこの世界に来ようと
俺の目的はひとつ
俺をトキメかせるものを探すだけだ

すぐ側の町にくると
いきなり全身真っ赤のヤツから
装備一式を手渡された
ピンクの部分が多いのが若干気に入らないが
白い装備は俺にふさわしい

どうやら、ココでも
レベルとやらを上げていかねば
俺をトキメかせるくらいのヤツには会えないらしい
ならば、即刻あげてやろうじゃないか

俺にとってはレベルなど、造作も無いこと

汚らしい野犬では、俺をトキメかせることなど
無理な話だ

!!!?!
たかが、習得書の分際でっ!



